私が薬剤師として初めて働き始めた職場で先輩薬剤師に、
「君はどんな薬剤師になりたいんだ?《と聞かれたことがあります。
入職して一番始めに聞かれたことでした。
いきなりのことでしたので、私は少し緊張しながら「いい薬剤師になりたいと思います。《と答えました。
なんと稚拙で語彙の乏しい言葉だろう、もっと気の利いたことが言えなかったのかなあと答えながら考えていました。
これまでいろんな医療関係者、スタッフの皆さん、そして患者様と接し、いろんな経験を積みながら、いい薬剤師とは何だろうと常々考えてきました。
薬剤師は薬や衛生管理のことはもちろん熟知しておく必要があります。
それを土台にして他の医業部門のこと、さらに科学や社会状況に幅広くアンテナを張り、多くの情報の中から今必要なものを選択して業務に生かしていく。
薬剤師は町の科学者たれという言葉があります。
昔、町の薬局の薬剤師さんは地域の知恵袋として信頼を得ていました。
世の中も変わり、薬剤師に求められているものも刻々と変化しています。
それでも根底に流れる気持ちは昔と同じく、幅広い知識をもとにした見識で地域に貢献することだと考えます。
そんな薬剤師を目指して歩み続けること、それがいい薬剤師になることだと思います。
先輩薬剤師の問いかけから20数年が経った今、改めて答えるとしても、やはり
「いい薬剤師になりたい《と答えるでしょう。
愛調剤薬局 向井
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